朝目を覚まして携帯のアラームを切り、身体を起こし洗面所に歩いていく。蛇口をひねり、出てくるお湯の温度を調整し、程良い温度になったら手の中にお湯をため、顔を洗う。顔を洗いながら朝ごはんの事を考えたり、今日の仕事の事をぼんやりと考えたりする。職場で上司からある仕事の手順をマニュアル化する様に指示を受けたので、マニュアルの簡単な概要をイメージの中で作り上げる。そのイメージを持ちながら、PCのマウスやキーボードを手で操作し、パワーポイントに言葉を打ち込んだり、画像を添付していく。同時に「もし新人がこのマニュアルを見た時、内容は理解できるだろうか?」といった自分以外の視点も想定していく。

ある状況を認識し、考え、選択し、具体的な行動を起こす。そしてまた別な状況を認識し、考え、選択し、行動を起こす。このサイクルを何度も何度も繰り返しながら、私たちは日常を過ごしています。あなたは今この文章を読んでいると思いますが、それも何らかの形でこのブログを認識し、読んでみようと思ったからなはずです。そして日常での自分の一つ一つの思考や行動を丁寧に振り返ってみると、それらのほとんどは気付かぬ内に、言い換えれば無意識的に行なっている事がほとんどだと気付きます。あなたが今この文章を読んでいる事も、当たり前ですが「よし、ちょっとこれ読んでみよう。じゃあ画面のここをタップしよう。この文字はこう読むから…」なんて事を思いながらやっているわけではないと思います。

日常を過ごす中で、私たちは意識的にあらゆる事を行えている様に思っていても、実際はその多くが無意識的に行われている。割合として見るのなら、意識的な判断や行動よりも、無意識的な判断や行動の方がはるかに大きいんですよね。だからこそ、今現在の自分自身をより良い方へ変えていこうとするのなら、自分の無意識の働きをいかに変えていくかがとても重要になってくる。「今現在の自分自身」という、一つの安定した状態を維持する上でとても大きな役割を担っている無意識の働きが変わらない事には、その今の状態が維持される事になるからです。

コーチングの理論で語られている内容も、誤解を恐れずにシンプルに言うのなら「自分の無意識の働きを理解し、その上で変えていくための方法」だと言えますし、コーチングを実践するという事は、自分の無意識の働きを変えていくことそのものだと言えます。私自身改めて自分の無意識の働きについて、「今の状態をもっとゴールの方向へ変化させるためには、どの部分を変えていくべきだろう」「今の判断がもし別なものにしたらどうなるだろう」と考えたりしながら、その一方で、無意識の働きの凄さと言いますか、日常の中での無意識が担っている役割の大きさ、そしてその偉大さも強く感じてもいました。もし無意識の働きが今の様に大きな割合じゃなかったらと考えると…。きっと今よりいろんな事が大変になるだろうからです。目の前の何かを手に取ろうという、一見何でもない動作ですらおぼつかなくなるでしょう。自分が無意識で行なっている判断や選択、行動を丁寧に見返してみる。そうする事で意外と様々な気付きや発見があるのです。

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