コーチングを学ぶ事で、捉えどころがなかった脳と心というものをより明確なものとして認識し、理解し、使えていける様になる。そしてその結果として、自分にとっての現実もより良いものにしていきやすくなる。前回の記事ではその様な事を書きました。

明確になる脳と心の感覚

2016.12.21

ゴール設定、エフィカシー、臨場感、コンフォートゾーン、スコトーマ、ブリーフシステム、etc…。コーチングの理論の中には様々な概念が登場しますが、それらの一つ一つの概念は、マインド(脳と心)をより明確なものとして認識・理解し、使っていくためにあるものだと言えます。コーチングではマインド(脳と心)を扱いますが、前回の記事にも書いた様に、多くの人にとってマインドというものはとてもあやふやなもの。マインドに限らずあやふやで捉えどころの無いものを上手に使っていくという事は、ある程度そのあやふやさを無くし捉えどころがある様にしていくという事です。言い換えれば、捉えどころの無さの中から何らかのパターンや共通性を見出していく必要があるという事。

その感覚は、補助輪なしの自転車を乗れる時になった事を思い出してもらう(もしくは想像してもらう)とわかりやすいと思います。補助輪を外して自転車に乗る練習を始めた時は、どの様に身体に力を入れどの様にバランスを取ればいいのか、掴みどころが無い状況が続き何度もズッコケます。ですが繰り返す内に次第に、望ましい身体の力の入れ方やバランスの取り方等のちょうどいい塩梅が感覚的にわかる様になっていきます。言い換えれば、「腕や足にこんな風に力を入れればいい」「こういう風にバランスを取ればいい」といったパターンや共通性を見出し、ついには補助輪なしで乗れる様になる。

コーチングの理論の中に出てくる一つ一つの概念は、マインドというものに対する、そのパターンや共通性を言葉で表したものだと言えます。認知心理学や機能脳科学といった科学的な研究結果を元にして、マインドのある特定の状態や性質、機能などを定義したものが上に書いた一つ一つの概念だからです。そしてコーチングを実践するという事は、その一つ一つの概念を自分自身のマインドと紐付けながら自分のマインドを使っていくという事。それを上手くできる様になるには、上で例にあげた自転車に乗れる様になった時の様に訓練・トレーニングが必要になってくると言えます。「補助輪なしで自転車に乗るための方法」の知識を座学で学び理解しても、実際に補助輪なしで乗れるわけではない事と同じです。

日常を過ごす中や自己変革を行なっていく中で、「エフィカシーを高く維持するという事はこんな感じか」「あ、これが臨場感が高まるという事か」といった感じで、理論の中の一つ一つの概念を自分のマインドに実際に置き換え、体感で理解する経験を積み重ねていく。コーチングを実践しはじめた頃はまだ体感のボキャブラリが乏しいので、どこかわかった様なわからない様な感覚だと思いますが、それが積み重なっていく事でマインドに対する手触りや感覚のリアルさが増し、「マインドを上手に使う」という事が感覚的にわかる様になってきます。

私自身のイメージで言うと、マインドというものへ身体性が伴なっていく感覚です。自分の腕や足を使うのと同じ様な感覚で、マインドを使える様になっていく(もちろん私自身常に途上ですしそこに終わりはないと思っています)。そしてその結果として自分自身が認識する現実も大きく変わっていく様にもなる。自分が経験するあらゆる状況での、思考、判断、行動。それらは自分のマインドの状態に大きく左右されるものだからです。コーチングの理論を学び、実践する。コーチングの理論で説明されるマインド(脳と心)の上手な使い方を基に、自分自身のマインドを使っていく。それは実際のところかなり地に足を付けた活動なのです。

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