コーチングの理論で説明されているマインドの上手な使い方を自分の日常に取り入れていく。その中で中心となるのは、こうありたいと迷いなく思える『ゴール』を持つ事。ゴールを持つという事は言い換えれば、自分自身がこれから過ごす日常をどの様なものにするかを決める、ということだと言えます。よく使われる言葉で言うのなら『人生』を決めるという事。

私たち一人一人にとっての『人生』とは何かと考えると、自分が経験してきた出来事や物事を一つの総体として今現在の自分が何らかの評価を下したもの、だと言えます。その時一つ一つの要素である出来事や物事が「何であるか」という事が、総体としての評価に大きな影響を与えるというのは言わずもがなの事だと思います。ただそれだけでなく、出来事や物事が「どの様な質か」という点も大きなポイントだと言えます。それら一つ一つの、自分にとっての良し悪しの度合いでも大きく変わってくるのです。良し悪しを決める上での重要な要因となる一つが、その出来事や物事を経験した時、それをどの様に捉え認識したかです。シンプルに言うと自分の心が良し悪しを決めているという事。ある出来事や物事があった時、それそのものに絶対的な良し悪しがあると考えがちですが、実際はそうではないのです。

例えば、毎年発表される好きな芸能人と嫌いな芸能人のランキングなんかを見てみるとそれがよくわかります。もし良し悪しに絶対的な基準があるのなら、好きな芸能人と嫌いな芸能人ははっきりと分かれるはずです。ですが実際は好きな方の上位の芸能人の多くは、嫌いな方の上位にもランキングされていることがほとんど。ある一人の芸能人をどの様に捉えるかが一人一人違うからこそそうなります。

そして出来事や物事の捉え方や認識の仕方に大きな影響を及ぼすものが、その人にとってのゴールなのです(もちろん、どんな出来事や物事を経験するか、という事にも大きな影響を与えます)。ゴールがあるから認識や捉え方が変わりその後の行動も大きく変わります。コーチングを既に学ばれている方であればご存知の、RAS(Reticular Activating System)やスコトーマ(心理的な盲点)が一人一人の脳と心の中で機能するからであり、ゴールを持つ事でRASやスコトーマを変える事になるからです。上の芸能人ランキングの話で言うと、例えば「マーケティングを極めて、価値が高いものを世の中に広げるお手伝いをする」というゴールを持つ事で、これまでどうにも嫌いだった芸能人に対して「というか、この人相当緻密に計算してキャラクター作っているじゃん。この人すごいな」と評価が変わり、急に好意的な印象を抱く様になったりするという具合です。

日常を過ごす中で経験する様々な物事や出来事。私たちはそれらありのままを認識しているかと言うと、決してそうではありません。経験する出来事や物事を、ほんの限られた側面からしか認識できていない場合がほとんどなのです(という事を今書いている私自身も、その例外ではありません)。そしてその認識する時の立ち位置に大きな影響を与えるのが持っているゴールなのです。どんなゴールを持つのかで、これから経験していく一つ一つの出来事や物事が何になるか、そしてどの様な質となるかも大きく変わっていく。そしてそれらが、の人にとっての『人生』がどの様なものかを決める大きな要因となる。コーチングの理論の中で語られる『ゴール』という概念は、実はとても重みのあるものなのです。

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