コーチングの理論を自分の日常に取り入れ、今よりもっとすごい自分へと成長していこうとする時。そうしていくための、とてもシンプルではありますがすごく効果がある具体的な行動の一つとして、自分が普段使ったり発したりする言葉を意識して観察し、そしてどの様に使うかを意識的に選んでいく事があります。コーチングを学ばれている方であればすでにご存知の「セルフトークのコントロール」です。なぜ普段使う言葉を意識的なものとしていくかというと、普段使う言葉は私たちにとって「ホメオスタシスが働く情報状態」、よりコーチングらしい言葉で言うと「ある一定のコンフォート・ゾーンのレベル」を、維持・調整していくための手段の一つとして機能していると言えるからです。

言葉で先取りする未来の自分

2016.09.17

※上記記事では「セルフイメージ」という観点から解説していますが、それと「ホメオスタシスが働く情報状態」「ある一定のコンフォート・ゾーンのレベル」は同じものとして読んでもらえるとわかりやすいはずです。

普段使う言葉を意識的に観察し、選んでいこうとする時、まずはネガティブな言葉を発している自分に気付き、それを変えていく事を一つの主軸としていきます。ネガティブな言葉が、ホメオスタシスやコンフォート・ゾーンのレベルを下に張り付かせる様に働いていると言えるからです。ですので、ネガティブな言葉が比較的出やすくなる時、それは例えば「なかなか上手くいかない」と感じる様な状況の時には、どの様な言葉を使うかを特に意識していく。

ただ、これは私自身も結構経験してきていることなのですが、「ネガティブ(だと自分が感じる)な状況の時に意識的に言葉を観察し、使っていこう!」という部分だけを強く考えてしまうと、意外と見落としやすい事があります。それは、自分のゴールにとってポジティブな状況、好ましい状況である時にどの様な言葉を使うのか、という視点です。

「好ましい状況の時の言葉は、自然といいものになるはず。わざわざ意識しなくてもいいんじゃない?」の様な疑問を感じる方もいると思います。一見すると確かにそう言えそうな感じもするのですが、これが意外とそうじゃない事も多いのです。どういう事かと言うと、好ましい状況の時には現状の自分のホメオスタシスやコンフォート・ゾーンのレベルから、上に行かない様に働く言葉が出てきやすいんですね。これはコンフォート・ゾーンの働きを説明する時によく出てくる、エアコンのサーモスタットの話(室内の温度が、基準となる温度から見てある程度下がったら自動的に暖房を点け、ある程度上がったら自動的に冷房を点ける)を考えてもらうと、わかりやすいと思います。

自分にとって好ましい状況の時というのは、ポジティブな感情が自分の中で強烈に作用する事も多く、意外と冷静な視点での評価や判断を取り辛かったりします。ですのでつい現状の自分を規定しているホメオスタシスやコンフォート・ゾーンのレベルに収まろうとする様な言葉を無意識的に使い、その後の行動もそれを助長する様なものへとなってしまいやすい。例えばその状況の満足してしまってその後が続かなくなる、といった具合です。

その好ましい状況やポジティブな感情というのは決してマイナスなものではなく、むしろ自分にとってはプラスなもの。だからこそそういった経験は歓迎すべきものです。とは言うものの、それが現状の自分を維持する様に働いているのであれば、コーチング的な観点ではそれを見過ごすわけにはいきません。その「好ましさの度合い」は現状の自分のレベルから見ればとても高いかもしれませんが、こうありたいと迷いなく思えるゴール側の自分のレベルから見れば、多くの場合「そんなの当たり前じゃない?」と感じるものだと思います。場合によっては「そんなもので喜べるわけない」と感じるものかもしれない。

だからこそ本当に重要な事は、その好ましい状況を自分にとっての「当たり前」にする事であり、そうしていくために上手に言葉を使っていく事なのです。イメージとしては、その時のポジティブな感情は冷静にありがたく感じつつ、その感情を自分に纏わせながら「よし、次はどうしようかな?」とゴールへ向けて次に必要なことを考えていく、の様な感覚です。今回書いた事は、私自身も普段意識している事でもありますし、いい意味で自戒の念を込めている部分もあります。日常で感じるプラスの変化をしっかりと認識しつつ、そこにとらわれる事なく、さらに先へ進んでいきましょう。

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