前回の記事で、馴染みがない空間に身を置いてゴール側の自分を強めていく時の、「空間の選び方」の二つのポイントについて書きました。そして今回は「空間での過ごし方」のポイントについてお伝えしていこうと思います。

ゴール側の自分が普通に過ごす場所

2016.10.25

③すでにゴール側の自分であるかの様に振る舞う

今回お伝えしていることの目的はゴール側の自分をより確かなものにすること。よりコーチングらしい言葉で言うのであれば、その自分の臨場感を高め、新しいゲシュタルト(人格)をより確かなものにしていくことです。『臨場感』とはシンプルに言うと、ある対象への実感の度合いを表す言葉です。そして人が何かに対して高い臨場感を持つためには記憶が重要になります。ですので3つ目のポイントは、ゴール側の自分としての記憶を作っていくことを狙ったものになります。そしてそのためにやることはとてもシンプル。馴染みのない空間で、もうすでに今この瞬間にゴール側の自分であるかの様に振る舞い、様々なことを体験してみるのです。

それは一人一人のゴール側の自分のイメージによって変わってくると思いますが、例えば店員さんにドリンクをオーダーする時に、相手の目を優しく見ながら余裕を持って伝えるとか、ドリンクを持ってきてもらった時に「すいません」じゃなく「ありがとう」と伝えるとか、その馴染みのない空間でさらに先のゴールを考えながらリラックスして過ごすとか、…等々。「ゴール側の自分ならこんな感じなはず」とイメージした通りに振る舞っていきます。

人によっては「振る舞うって、演技するっていうことですか?」といった疑問を感じる方もいるかもしれませんが、初めはそれでOKです。そして多少ぎこちなくっても全然大丈夫。そこは馴染みのない空間ですから自分を知る人はおそらく誰もいないはずです。だからこそ自分なりに思いっきりゴール側の自分として振る舞ってみても全然OKなのです。ただ、はじめは演技だったとしてもそれを大真面目に本気で何度か繰り返していくと、その空間でゴール側の自分として振る舞うことが次第に当たり前な感覚になってきます。そして本当に『記憶』ができてくるのです。

④現状の自分を想起させるものは可能な限り排除する

繰り返しになりますが今回お伝えしていることの目的は、ゴール側の自分の臨場感を高め新しいゲシュタルト(人格)をより確かなものにしていくことです。であれば、今現在の自分のコンフォートゾーンを想起させる様なものは可能な限り見ないことがオススメです。例えば仕事のメール、友達とのLINEでの会話、facebookのタイムライン、等々。馴染みのない空間にいることを共有したくなり、「今こんなところにいるよ~」と友達にLINEする、なんてことはやらない方がいいでしょう。むしろ携帯の電源は落とすぐらいの気持ちでいいと言えます。それぐらい意識的にその空間を現状から切り離すぐらいでちょうどいいのです。ちなみに一概に言えるわけではありませんが、その「共有したい」という情動はゴール側の自分ではなく、今現在の自分の価値観からくるものだと言えます。ゴール側の自分にとってその空間が当たり前なのであれば、わざわざ共有しようと思うこともないはずだからです。

馴染みのない空間でゴール側の自分を強めていく際のポイントについて、前回と今回の二回に分けてお伝えしてきました。ここまでの内容を見てきて、もしかしたら「そこで何をすればいいんですか?」と疑問に感じている方もいるかもしれません。そこで何をするのか、それは何でもいいのです。リラックスしてボーッとしてみたり、ゴール側の自分としてさらに先の未来のことを考えてみたり、周りの人をひたすら観察してみたり。何かをしなければいけないというわけではなくて、ゴール側の自分としてその空間で過ごす、ということそのものが重要になるんですね。ここまでお伝えしてきたことを大真面目に本気でやってみて頂くと、きっとさまざまな気付きや発見、変化を感じられる様になるはずです。

私自身、これまでお伝えしてきた内容は繰り返し何度も実践してきました。「なんかソワソワするな…」と思う場所にいき、そこでゴール側の自分として過ごす。繰り返していく内に、次第にその場所が私にとって居心地のいい場所に変わり、私自身の内面も大きく変わっていったことを実感してきました。そしてその変化が日常を過ごしていく中にもどんどん波及していく様になっていった。ゴール側の自分にとって当たり前に過ごしている場所はどんなところでしょうか。そしてそこでゴール側の自分はどの様に過ごしているでしょうか。それを今イメージし今実際にやってみること。そうすることでゴール側の自分がこれまで以上にきっとリアルな存在になっていくはずです。

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3 件のコメント

    • Kosukeさん

      コメントありがとうございます。

      吃音を変える事も、コンフォートゾーンの概念で説明する事が出来ますね。

      第三者と言葉を話すという事がコンフォートゾーンの内側(自分にとって当たり前)になる様にゴールを設定し、そこへ向かって自分自身を作り変えていく、という感じです。

      そしてその自分へと変わっていく上で、本記事で紹介したやり方ももちろん使っていく事ができます。

      東輝弥

      • ありがとうございます。
        僕は明後日に学校でプレゼンを控えていますので、無理しない範囲で、コンフォートゾーンを抜け出していきたいと思います!

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