今回このテーマでご紹介したい本はこちらです。

 

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「イヤな気持ち」を消す技術
苫米地英人 著

 

「失敗したらどうしよう…」「やばい、言えるかな…」「あいつのせいでこんな羽目に…」「なんであんなことしちゃったんだろう…」少し先の未来に不安を感じたり、誰かに憤りを感じたり、自分の行動を後悔したり。普段の生活の中で、いわゆる『ネガティブ』とカテゴライズされるような感情を感じることは結構多いと思います。そしてその感情がいつの間にか自分を支配してしまい、「もう何も考えたくないし、何もやりたくない…」という状態になってしまうなんてことも。それらの感情を感じることそのものは、本質的には良いも悪いもないので何の問題もありません。ただその状態にとらわれてしまいいろんなことに支障をきたしてしまっては、あまり好ましいことだとは言えないはずです。そういった感情にとらわれることなく、自分の理想やゴールに向かって進んでいきたいと思うのは、誰もが思うことだと思います。

変えようとしているものを熟知する

それらの感情を変えたり、弱めたり、消したりといった方法は様々あると思います。そしてそれらの方法はきっと何らかの効果があるものなのでしょう。ただこれは私自身も経験してきたことなのですが、ネガティブな感情にすでにとらわれてしまっている状態で盲目的にそういった方法を使っても、「全然変わらないけど…」となってしまうことも意外と多かったりします。そうなってしまう理由は一概に言えることではないと思いますが、その一つとして、ネガティブな感情とはどのようなものなのかということをあまり把握していない、ということが上げられます。

普段過ごす中で、何かのものや状況に何らかの変化を加えようとする時。普通であればそのものや状況をなるべく把握し、その上で適切な変化を加えていくということをやっていくと思います。包丁を使って食材を切る時は、食材の大きさや硬さを把握・考慮しながら適切な場所に包丁を入れていくはずですし、部下に仕事上のアドバイスを与える時は、部下の仕事の熟達度合いや価値観を把握・理解しながら適切なアドバイスを与えていくはずです。ですが、ネガティブな感情を変えたり弱めようとする時は、その様な観点をあまり持っていないことが多いんですね。「そもそもネガティブな感情ってどんなもの?」ということをあまり考えることなく、変えたり弱めようとする。食材が目に見えていない状態で包丁で切れと言われても無理な話ですし、部下に送ったアドバイスが既に部下が深く理解しているものであればかえって反発される恐れもあります。同じ様にネガティブな感情を変えたり弱めようとするのであれば、そのネガティブな感情について知らないよりはある程度知っていた方が変えたり弱めたりははるかにやりやすくなるのです。

この本には人の認知や脳と心のカラクリといった観点から、ネガティブな感情とはどういうものかが分析的・論理的に、かつかなりわかりやすくシンプルに書かれています。そして同時に、「じゃあどうやって変えていくか」ということもしっかりと説明されている。この本を繰り返し読み、そして書かれている内容を実践してみることでネガティブな感情についてより明確な理解を得られるようになるはずです。そしていざ感情が出てきた時も「あ、今ちょっとネガティブになってる。たぶん今俺の脳は、この本で書かれていたあの状態になっているんだろうな…」というように、その感情を感じている自分自身を冷静に客観的に観れるようになっていくはずです。そしてその『冷静に客観的に観れる』という状態になると、変えたり弱めたりということもかなりやりやすくなっていきます。

「リスクがある」という認識が、吃音へのとらわれを生む

吃音にとらわれてしまっている状態が吃音の表出に大きく関わってくる、だからこそ吃音を変えるのであればとらわれる状態を変えていくことがとても重要になる。これはこのブログや旧ブログでも繰り返しお伝えしてきていることですが、「なぜとらわれてしまうのか?」を突き詰めて考えていくと、言葉につまるということに何らかのリスクがあると感じているからだと言うことができます。それがどんなリスクなのか人によって変わってきますが、例えば以前の私がそうであったように「言葉につまって周りの人に変に思われるかもしれない…」といったものです。そういった、『言葉につまることに伴う(と思っている)リスク』を無意識的に避けようとするが故に、吃音のことに多くの意識を向けるようになり、結果としてとらわれるという状態に陥ってしまいます。

ではなぜそれをリスクと感じるかと言うと、それは言葉につまったことによって人に笑われて悔しい思いをしたり、「なんで言えないんだよ…」と自分に強い憤りを感じてきたという過去の経験があったからです。そこで感じた強いネガティブな感情があった故に、そのできごとが重要なこととして脳の中に記憶され、今現在の自分の認識のパターンに大きな影響を与えてしまうんですね。ですので吃音を変えるということは言い換えれば、過去の吃音に関わる記憶から自由になっていく、という風に言うこともできます。そういった意味で、この本を読みながら吃音に関わるネガティブな感情について考えてみるのはとても意味があることだと言えます。『吃音』というものが、きっとこれまでとは違った形で捉えられるようになるはずです。ネガティブな感情にとらわれることがない自分を作っていく上で、とてもおすすめの本です。

 

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「イヤな気持ち」を消す技術
苫米地英人 著

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