今の状況をより良くしたい、良い方向に持っていきたいと思っている時。自分自身で今の状況に何らかの変化を加えていくからこそ、そうする事ができます。そしてそこで実際に加えていく変化は今の状況がどのようなものなのかによって変わってきますし、どういう方向へ変化させたいかによっても変わってくる。例えば人と接する時に「ありがとう」を伝えることを心掛けてみるであったり、例えば普段食べるお菓子を洋菓子から和菓子に変えてみるであったり、例えばダラダラとテレビを観ていた時間を読書に充てるであったり。

そしてただ一回だけ変化を加えれば今の状況が劇的に変わるかというと、そうはならないことも多くあります。長いことやっているけれどじりじりと低空飛行が続く、なんてことはよくあることです。それでも変化を加えないと今の状況は変わらないからこそ、うまくいかないと感じることがあったとしてもある程度続けてみることがとても大切になります。ただその続けるということが意外に難しかったりします。とりあえずはやってみたものの段々と尻すぼみになってしまう、なんてこともよくありがちです。そうなってしまう理由についてはいろんな説明ができると思いますが、コーチングの観点から言えることの一つとして、「ゴールが無いから」「ゴールがはっきりしていないから」ということが言えます。

『ゴール』とは「これをやりたい」とか「こうなりたい」と思えて、かつ今の自分じゃまず達成できないものごとや自分自身の姿のこと。一般的な言葉でいう夢とか目標のことですがコーチングではゴールという言葉を使います。「今の状況をより良くしたい」「良い方向に持っていきたい」という気持ちがゴールなんじゃないのかと思うかもしれませんが、「今の状況をより良くする」「良い方向に持っていく」はゴールを現実化するための手段の一つなんですよね。ゴールとは、今の状況をより良くした先にいる自分がやっていることや良い方向に持って行けた先にいる自分自身の姿のこと。「○○したいから、今の状況をより良くしていこう」の○○に入るもの。言い換えると変化を起こすことや一つ一つの行動を起こし続けることの『理由』となるもの。それがゴールです。

ゴールがないままで何かの行動を起こすということは、例えるのなら引越し先が決まっていないのに荷造りを始めるようなものです。もちろん、まず荷造りからはじめてそれをやりながら引っ越し先を決めるということもアリなので、それがダメだというわけではありません。ただどこかの段階で引っ越し先がしっかりと決まらないことには、「荷造りって大変だし面倒だな…。なんかもう引っ越さなくてもいいかな…」と適当な理由をこしらえて、引越しそのものをやめてしまう可能性も高い。

逆に引越し先がしっかりと決まっているのなら、「この日までにはここまで荷造りを終わらせておこう」とか「引越し先にはこんなソファを置こう」とこれからの予測や計画も立てやすくなり、行動にも移しやすくなる。さらに言うとその引越し先に本当に住みたいと思っているのなら、例え荷造りが面倒だと感じたとしてもなんとか荷造りを終わらせて引越し当日を迎えるはずです。場合によっては少々のコストアップを容認して「業者の人に荷造りもお任せしよう」と、新しいアイディアも思い付いたりなんかします。

それと同じように、これから自分はどんな自分でありたいのか、どんなことをやっていたいのかといったゴールをしっかりと決め、そしてそのゴールに対して感じる「やりたい」「なりたい」「ありたい」という強い気持ち。それがあるからこそ今の状況に変化を加えることへの強烈な必要性が生まれ、一つ一つの行動を続けていこうと思えるのです。「なんで今自分はこれをやっているんだろう」「何のために自分はこれをやろうとしているんだろう」このように自分に問いかけて、自分が行動を起こす理由を常に確認する。ゴールへの強い気持ちを一つ一つの行動に重ねていく。そうすることで一つ一つのことを『続ける』ということがこれまで以上にやりやすくなっていくはずです。

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