例えば誰かが書いたブログの文章を読む時や、ニュースサイトのニュースを読む時。文章を読んでいく中でいろんな方向へ心が動いたり、言葉やイメージが思い浮かんできたりすると思います。「なるほど、そういうことか」「確かにそれはあるな、そうそう」「これってなんかどっかで聞いたことある気がする」「なんかよくわかんないからもういいや」そしてその結果いいねを押すこともあれば、ページを閉じることもあれば他の記事を読んでみることもある。

日常を過ごす中で何かのものごとに触れたり何かの状況に出くわした時。人は無意識にそのものごとや状況が自分にとってどんな意味があるのか、どんな価値があるのかといったことを判断します。そしてその判断の結果に基づいて何らかの行動を起こす。上の例で言うのなら、ブログに書かれていた内容が「これまで自分が感じてきた疑問の答えになるものかもしれない」という風に判断したから、つまり自分にとって価値があるものだと判断できたから「なるほど、そういうことか」と思った。そして他の記事を読むという行動を起こした。

自分の無意識での心の動き、心に浮かんでくる言葉やイメージ、何気なく取っている行動。日常のありとあらゆる場面で自分について目を向け観察していると、自分なりの慣例化している思考パターンや行動パターンがたくさん観えてきます。シンプルに言うのなら、自分の『考え方の癖』『行動の癖』のようなものが観えてくる。コーチングの言葉で言うと『ブリーフシステム』(信念の体系)が観えてくる。そしてその『癖』をしっかり自覚するということは、「こうありたいと思う自分」のイメージの方向へ自分自身を変えていく上で意外と重要なことでもあります。その『癖』の一つ一つが、今の自分の思考や行動がどういったものになるのかを決める上でとても大きな影響を及ぼすからです。変えようと思っている今の自分は、その『癖』の一つ一つによって今の状態が維持されていると言えるのです。

自分を変える、より良い自分になっていくということを細かく要素分解していくと、一つ一つの『考え方の癖』『行動の癖』をしっかり変えていくというところに行き着きます。そしてそうするためにはまずは自分がしている思考や行動を自覚することがとても大切になります。例えばパソコンのディスプレイに表示されているマウスのカーソルを今の場所から特定の場所へ動かそうと思う時。突然カーソルが消えてしまったらどのように動かせばいいのかわからなくなると思います。ですが最後までしっかり見えていればそうすることはすごく簡単にできる。それと同じように変えようとしている自分の思考や行動を自覚し気付いているからこそ、そうするために必要な判断や行動を取っていけるのです。

コーチングではそういった一つ一つの思考や行動を自覚し、そしてそれらを規定するパターンをゴール側の「こうありたいと思う自分」を基準に調整・修正していくということをやっていきます。私自身コーチングを実践する中で、いろんな『癖』に気付き向き合ってきました。そしてそれをサクッと上手く修正できたこともあれば、思わずその『癖』に沿って考えたり行動してしまったということも何度もある。そうやって何度も自分と向き合っていると徐々にその『癖』を、もっと言うと自分自身を客観的に観れる視点ができてきます。一つ上の抽象度から自分を捉えることができるようになってくる。そしてそういう視点がしっかりできてくると、変化のスピードは増しその実感もどんどん大きなものになっていきます。日常の中で何気なく感じる感情、考えるものごと、起こす行動。それらを「何気ないもの」から「自覚しているもの」へ変えていく。そしてそれらを「こうありたいと思う自分」にふさわしいものへと変えていく。そうすることで自分自身や日常は確実に変化していきます。

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