こちらのテーマではこれまで私が読んできた本の中で特におすすめだと思うものを紹介していこうと思っています。そして今回ご紹介したい本はこちら。

 

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コンフォートゾーンの作り方
苫米地英人 著

この本は40年程前から『コーチング』という概念をアメリカ全土、そして世界的に広げてきたコーチングの元祖、コーチングの父と称される故ルー・タイス氏と、機能脳科学者、認知科学者である苫米地英人氏が共同で開発した次世代のセルフコーチングプログラムである、『TPIE』のテキスト本として書かれたものになります。※TPIE:Tice Principle In Excellence

テキスト本と言ってしまうと学校の教科書のようなちょっと小難しくて堅苦しいイメージを抱いてしまうかもしれませんが、そのようなことを感じさせないぐらいとてもシンプルにまとめられていて、かなりわかりやすい内容になっています。これからコーチングを学んでいきたいという方には必読の一冊だと言えます。「これを読まないと何も始まらない」と言っても言い過ぎではないぐらいです。私自身もコーチングセッションをクライアントさんと行う時は、毎回必ずおすすめとして紹介させていただいている本です。

背景にあるのは『科学』

このブログは、コーチングで吃音や自分自身や人生をより良い方向へ変えていく、といった事を大きなテーマとして情報を発信しています。そしてその『コーチング』の土台となる理論が説明されているのが、この本で語られているTPIEになります。TPIEで説明されているコーチングの理論やセルフコーチングとは一体どのようなものなのか、それを一言でお伝えすることはとても難しいのですが、あえて表すのであれば、科学的な研究によって明らかになった脳と心の仕組みや働きを理解した上で、その働きを上手に使っていきなりたい自分になるためや望む現実を手に入れるための方法論、というところでしょうか(もちろん実際は一言では到底表せない深遠な世界が広がっています)。

上で「科学的な研究によって」と書きましたが、先述した故ルー・タイスはTPIEの前身となるプログラムを開発するにあたり、プログラム開発委員会として全米トップの科学者達を寄せ集めその時々の研究成果を盛り込み毎年のようにアップデートさせ続けてきました。ですのでプログラム監修者には、全米心理学会会長といった錚々たるメンバーが名を連ねていたりします。生理学や心理学の最新の内容を元に作られていた前身プログラムである『IIE』は、23もの言語に翻訳され、60ヶ国以上で展開され、のべ受講者が650万人を超えるとてつもないプログラムとして世界的に広がっています。そして、故ルー・タイスから直接依頼される形で苫米地英人博士がプログラム開発委員会に加わり、苫米地博士が30年以上にわたって研究し続けてきた機能脳科学や認知科学の最新の研究成果を盛り込み、プログラムとしてアップデートされたものが、今回ご紹介する本で解説されているTPIEになります。

アメリカにおいてコーチングはビジネスの分野では広く普及していますし、スポーツの分野においてもとても高い実績を残しています。その一つとして、オリンピックの金メダル獲得数で歴代No.1である(その数23個!)、水泳のマイケル・フェルプス選手がこのコーチングを実践していたことは有名な話です。先日行われたリオデジャネイロオリンピックで、6つのメダル(金5個、銀1個)を取得し、圧倒的な強さを見せたことを憶えている方も多いんじゃないかと思います。現状まだ日本ではコーチングはアメリカほど広く普及している状況ではないので、「コーチングってなんか怪しい…」と感じる方もいるかもしれませんが、上の内容を理解いただけると決して怪しいものではなく、実はとても価値が高いものだということがわかっていただけるんじゃないかと思います。

この本に書かれている内容を読むことによって、

・普段人が認識している現実は、実はかなり限定されたものでしかないという事実
・一人一人が持っている性格や価値観の正体
・普段使う『言葉』の意外な重要性
・やろうと思ったものごとを継続できない理由
・科学的に裏付けされた正しい目標設定の方法
・『イメージ』が人に及ぼす影響
・アファメーションの本当の目的と正しい方法
etc..

といったことが理解でき、じゃあどうしたらいいのかというところまで落とし込み、実践できるようになるはずです。

吃音は脳と心の状態まで含めた問題

そしてこの本を読み脳と心の仕組みや働きを理解することは、吃音を変えていく上でもとても有益なことだと言えます。吃音とは発話の際に使われる身体器官といった物理的な側面だけではなく、脳と心の状態まで含めて生じるもっと包括的で複雑な問題だからです。でなければ一人の時なら言えるけれど人前ではどうしても言えない、といったよくある吃音の特徴が生まれるはずがない。だからこそこの本を通じて脳と心の仕組みや働きを知ることは、吃音について冷静に捉えることにもつながり、それが吃音の変化にも大きくつながっていきます。

さらに言えば、吃音という問題から視点を上げて『一人一人の人生』というもっと大きな観点で考えた時も、この本に書かれている脳と心の上手な使い方はとても大きな意味を持ちます。人は生きていく中で経験する様々なできごとを脳と心を通じて体験するからです。その一つの一つの体験が当人にとって「素晴らしい!」となるのか、それとも「なんでこうダメなんだろう…」となるのかは、脳と心がどの様な状態にあるかで大きく変わってくる。一つの一つの体験をより良いものとし、体験の集積である人生もより良いものにしていく。この本で語られている脳と心の上手な使い方はそうしていくための一つの方法でもあるのです。

コーチングに興味が出てきた方にぜひ一度読んでみてほしい本です。この本で説明されている内容を元に日常を見渡してみると、ものの見え方や感じ方が大きく変わることを実感できるはずです。

 

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コンフォートゾーンの作り方
苫米地英人 著

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