今現在の自分が関わっている人間関係において、相手が自分に対して抱いているイメージは『これまでの自分』がベースになっている。そしてほとんどの場合、相手はこれからもその『これまでの自分』をベースに自分と接していこうとする。だからこそ今の自分や現実を変えていく上で、その『相手との関係性』がブレーキを踏ませるように働くことがある。前回の記事ではこのようなことを書きました。

相手が期待する「自分」、自分が望む「自分」

2016.08.02

前回の内容を踏まえ、その関係性をどのようにしていくか、ということについて今回は書いていきたいと思います。

自分と相手の関係性に変化を加えていく

考え方はいろいろあるとは思いますが、その基本はとても簡単。自分と相手の関係性をこちらから変えていく。たったこれだけです。

今の自分や現実を変えていく。こうありたいと思う自分へ成長していく。現状の外側のゴールを達成する。言い方は様々ですが、目的としてはそういうことをやっていきたいわけです。そしてその『変わった自分』というのは、相手が抱いている自分に対するイメージとは大きく違うはず。であれば今の自分と相手の関係性をそのままにしておくわけにはいきません。ですのでそれをどのように変えていくか、ということが一つのポイントになってくる。

関係性の質

人間関係を変える上でよく言われることとして、その人との関係を完全に断ち切ってしまうということが言われます。例えば携帯の電話帳からその人の連絡先を削除する、Facebookの友達を解消する、物理的に引っ越してしまう、etc。確かにそれが可能なのであれば、そうすることが一番手っ取り早いと言えます。連絡も取らないしSNSでも関わらないし物理的にも会わない。関係性自体を失くしてしまう。そうすれば相手との関係は変わらざるを得ません。ですので、できる人はそうしてみてもいいと思います。私自身もその経験はありますが、確かにガラッと大きく変わります。

ただ、現実としてそうすることがなかなか難しい場合もある。例えば「彼女のことは大切だから、別れたくない」「仕事をやめるのは現状では厳しい」のような時。「関係を完全に切ってしまいましょう」と言われても、「はい、彼女と別れます」「わかりました、仕事やめます」とはなれないはずです。ですのでこれから書いていくポイントは、『関係性自体は維持させたままで、いかにその関係性の質や中身を変えていくか』という観点で書いていきたいと思います。

心に生まれる小さな違和感

そのポイントは、相手との接し方を『少しずつ』変えていくというもの。そしてこの『少しずつ』が結構重要になります。相手は無意識の内にこれまでの関係性を維持することを望んでいる。前回の記事でこのようなことを書いたのですが、ただこれは現在の関係を『ある一点』にとどめようとするかと言うと、そういうわけではありません。現在の関係に『ある程度の範囲』を持たせた上でその範囲を維持しようとするのです。

ですので、実はその範囲の中では微妙に揺れ動いているのです。ということはこちらから意図的に微妙に揺り動かしながら、その範囲そのものをずらしていくことができれば自ずと関係性も変わっていきます。その時に重要なのが『少しずつ』です。相手が自分に抱くイメージに反するような行動を自分が起こした時、相手は強い違和感を感じます。そしてその違和感は『ある程度の範囲』から逸脱すればするほど強いものになる。それは言い換えれば、相手が自分に抱くイメージに強い力で戻そうとする、ということ。その時は当然相手はその『ある程度の範囲』を強く意識します。

ただ、『ある程度の範囲』から少しはみ出すぐらいであれば、相手の意識に上らないほんの小さなもので終わります。そしてそれを何度も繰り返していくのです。少しはみ出す、少しはみ出す、と繰り返していく。そうすると相手は気付かないうちに、その少しはみ出したところを維持しようとする『ある程度の範囲』に変えていきます。すごくシンプルな言葉で言うと相手がそれに慣れていくということです。つまり普段相手と接していく中で相手に強い違和感を感じさせない程度に、相手が自分に抱くイメージに反するような行動を少しずつ起こしていくということです。

基準点は常にゴール側の自分

そしてその時にどういう風にずらしていけばいいかというと、それは『ゴール』が決めます。「こうありたいと思う自分ならその相手とどういう風に接しているのかな?」と考え、そこで出たイメージに近づけていく感覚でずらしていく。

例えば今の自分と相手との関係性がいろんな愚痴を言い合う仲で、そしてこうありたいと思う自分なら愚痴を言い合うことなんてまずありえないというような時。これまで通り相手が愚痴を言ってきたら、愚痴に共感せずにこちらから話すことをやめたり、「〇〇ならもっとできるんじゃない?」と相手を上げるような言葉を投げ掛けてみたり、愚痴にあんまり興味がない態度を見せてみたり。「あ、そういえば…」と何かを思い立つようにその場から離れてみるのもいいかもしれません。

そうやってちょっとした言葉掛けや、態度、行動をうまく使って、「俺はもう愚痴り合わないよ」というメッセージを間接的に何度も相手に送り続けていく。たった一回程度では変わることは難しいでしょうがこれが一週間、一ヶ月、三ヶ月、半年…、と続いていくことで、相手が自分に投げ掛ける言葉や見せてくる態度は必ず変わっていきます。

こうありたいと思う自分自身。すでにゴールを達成した自分自身。その自分から今現在の人間関係を眺めてみて、どうあるべきかを一つ一つ見極めていく。そしてそこで見極めた関係性に近づけていくように一人一人の相手と接していく。そうやってこちらから能動的に接し関わっていくことで、周囲の人たちの関係性は未来のイメージに沿ったものに変わっていくことになります。

 

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