今の自分や、今の自分を取り巻く状況をより良いものにしていこうとする時。どんな新しいことを始めるかを考えることは多いと思います。ダイエットのためにランニングを始める、資格を取るために勉強をはじめる、未来の自分をリアルにするためにアファメーションを始める。何か新しいことを始めるからこそ、これまでできなかったことができるようになったりより良い習慣が作られたりする。当たり前ですが今の自分や状況を変えていこうとする上で、新しく何かを始めるということはとても大切なことです。

ただその『新しく始める』とは正反対な考え方である、『これまで行ってきたことをやめる』という観点で日々の行動を見直してみることも、今の自分や状況を変えていく上で意外と効果があります。

自分にとっての『普通』を変える

コーチングの理論の言葉で言うと、今の自分や状況を変えていくということは今の自分のコンフォート・ゾーンを変えていくということ。コンフォートゾーンとは、今現在の自分が慣れ親しんでいたり愛着を持っていたりするあらゆるものごとを包摂する言葉です。違う言い方をするのなら、今現在の自分にとって『楽に』『当たり前に』『普通に』『無理せずに』行える、ものごとの種類や範囲のことだとも言えます。例えば今住んでいる場所、仲が良い友だち、よく着ている服、就いている職業、行きつけのお店、貯金の金額、休日の過ごし方、etc。

外しながら加えていく

冒頭で書いた『新しく始める』とは、言い換えれば今現在のコンフォート・ゾーンに新しい要素を加えるということです。何か新しいことを始めることで、コンフォート・ゾーンのバランスが一旦崩れます。そしてマインド(脳と心)の仕組みの一つとして、バランスが崩れたら、バランスを取ろうとする特徴があります。その特徴に則りながら上手にバランスを取らせていくことで、新しい要素をコンフォート・ゾーンに組み込むことができる。コンフォート・ゾーンに組み込まれればそれをすることは自分にとって当たり前になるので、結果として行動が変わり、行動の結果として様々なことが変わり今の自分や状況も大きく変わっていく。

一方、『これまで行ってきたことをやめる』ということは、今現在のコンフォート・ゾーンを構成する要素から何かを外すということ。そうすることでより大きくバランスを崩しやすくなり、そこからまたバランスを取ろうとした結果これまでとは違うバランス状態を作りやすくなるのです。例えば家をリフォームする時、新しい箇所を部分的に付け加えるだけでもリフォームすることはできます。ただこれまでの箇所も一旦壊し、その壊した箇所も含めて新しくしていった方が、最終的な家の姿はこれまでより違ったものになる。それと同じことです。

何をやめて何を始めるのかは、ゴールが決める

もちろん、今やっていることを全部やめましょうというわけではありません。今やっていることが今の自分や状況を変えていこうとする上でプラスに作用しているものもあるはずだからです。大切なことは何をやめて何を始めるのかということをしっかりと見極め、そして設計していくということなんですね。

じゃあ何を基準に設計するのかといえば、それはもちろんゴール側の自分自身です。こうありたいと思うゴール側のコンフォート・ゾーンを元に、今現在のコンフォート・ゾーンの要素を照らし合わせてみる。そして「これはやってないとおかしくない?」と思えるものがあれば新しく始め、「これはあってもいいかも」と思えるものはどんどん続けていき、「…これはちょっと違うんじゃない?」と思うものはやめてみる。新しく加えるものだけでなく今の状態から外していくものにも目を向けていく。そうすることで、今の自分や状況を動かしやすくなり変えやすくなっていきます。

 

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