普段の日常を過ごす中で、様々な事を感じ、思い、考え、選び、そして行動していると思いますが、それらをじっと観察していると、自分がいかに無意識で様々な事を処理しているかをつくづく思い知らされます。

例えば街中を歩いていて、偶然スタバの看板が目に入り「コーヒー飲もうかな」と思い、歩を進めお店に入り、持っている荷物を席に置き、カウンターに並び、応対してくれる店員さんを見て「あ、かわいい」と思い、「ドリップコーヒーのトールで」と伝え、財布からお金を取り出し、キビキビとコーヒーを準備する店員さんを見ながら「手際いいな」と思い、出来たドリップコーヒーを受け取り、目を合わせ笑顔で「ありがとうございます」と伝え、席に戻り、……。

ある一定の範囲を切り出す感覚で、日常の中で何気なく行っている事を意識に上げてみて、その中の一つ一つの感覚や思考や行動をよく眺めてみる。すると本当にたくさんの事を無意識で行っている自分自身に気付きます。

意識的な思考や行動と、無意識的な思考や行動。そのどちらが自分にとって大きなウェイトを占めるかと言うと、それは明らかに無意識の方です。こう言うと「いや、私は意識的にいつも全部やっていますけど」という声も聞こえてきそうですが、それは無意識での処理に気付いていないだけです。誰かを見て「あ、かわいい」と思う時はきっと意識してそう考えていないと思います。

そしてほとんどを無意識で行えているという事は、例えば今現在の自分自身を維持する様な(維持する様に働いている)思考や行動も、そのほとんどが無意識だと言えます。道順を意識しなくても通勤時の道や電車を間違える事はほとんどないですし、意識しなくても同じ人との恋愛関係を維持していける。ですのでそうする事自体が悪いというわけでは決してありません。

ただ、今の自分を変えたい、より良い自分へと成長させていきたい、という様な自分なりの意図(ゴール)があってそれを実現していきたいと思っている様な時。その「無意識での自分の思考や行動」、つまり無意識の働きを前提として工夫しないと、いつの間にか意図にそぐわない事を感じ、思い、考え、選び、そして行動してしまうといった事になってしまうんですよね。

だからこそ自分の無意識の働きをいかに上手に変えていくか(より正確に言うと、無意識が働く方向をいかに上手に定めていくか)という事が重要になってくる。そしてそれがコーチングを通して行っていく事でもあります。

例えばコーチングの理論の中では「ゴール」「エフィカシー」「スコトーマ」「RAS」「コンフォートゾーン」といった様々な概念が説明されていますが、それらを理解する事もその一つです。それらは自分のマインドのある一定の状態や、ある一定の働きを表す概念であり言葉です。その概念を理解する事で、自分の無意識の働きに気付き上手に使っていく上での「補助線」にしていけます。無意識の働きを「未知」ではなく「既知」に、「uncontrollable」を「controllable」にしていけるのです。

自分の無意識の働きを認め、観察しながら、上手に付き合っていく。その様な感覚を持つ事で、自分に関連する様々な物事もより良い状態へと変えていきやすくなります。

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