何らかの目的のための手段。その手段がいつの間にか目的にすり替わってしまうという事は、意外と多くあります。

例えば資格を取るための勉強。「よし、参考書が300ページだから、一日10ページ進めていけば、一ヶ月でこの参考書は終わらせられる」と当初は計画するものの、内容を理解しゲシュタルトを作っていく事ではなく「10ページ進めること」そのものが次第に目的になっていく。そしていつの間にかやる気が起きなくなっていき、最終的にほとんど手がつかなくなってしまう(私自身もたくさん経験があります)。

実際のところ、資格を取るための勉強は手段であって目的は資格を取る事にあり、そして資格を取る事も手段であり目的はまた別にあるはずです。それは例えば、資格手当で給料がアップする事かもしれないし、より責任ある仕事を任せてもらう事かもしれない(もちろん、給料がアップする事や責任ある仕事を任せてもらう事も、別の目的のための手段だと言えますね)。

そうやって目的がはっきりと明確になっていて、かつその目的が自分にとって本当に望ましいものなら、勉強をするモチベーションは意外と維持されるもの(コーチングにおいてはモチベーションは結果であると考えます)。

一つ一つの行動は、今の自分と未来の理想の自分という二つの自分の差分を埋めていくための、手段の一つです。その理想の自分がやっていることや見ていること、感じていること。そこにこそ『目的』があり、その目的を今欲しいと感じる情動が、手段となる行動をドライブさせるのです。

上記の資格を取るための勉強以外でも、日常の一つ一つの行動に対して「この行動の目的は何?」「この行動は何のためにやってるの?」と疑問を抱いてみると、いろいろと気付きや発見があったり、心の状態の変化を感じられるはずです。

コーチングでは設定した『ゴール』が最も重要です。それはここまでの言葉でいう『目的』の事。

ゴールを設定し、状況や物事をゴールを基準に評価し判断していく事によって、自分がそれらに持たせる意味を大きく変えられます。面倒くさく感じていた資格の勉強が、ゴール・目的が何なのかを明確にし直す事で、自分にとってやはり必要なものだったと再認識し俄然やる気が出てくる、といった具合にです。

そして評価や判断の違いが生まれるからこそ、これまでの自分になかった見方や考え方、選択肢も認識に上がり始め、これまでの自分になかった行動も生まれはじめる。これまでになかったものでの循環が続いていけば、当然いろんなことが変わっていきやすくなります。それは言い換えれば、ゴールへ近づく様に自分や現実が変わっていくという事でもあります。

どの様な未来を選び、どの様なゴールを設定するのか。それが自分のこれからを決めると同時に、今この瞬間をも決めていきます。そのゴールが、自分が起こす一つ一つの行動に意味を持たせていくのです。

 

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