自分にまつわるある物事を、これまでとは違う別の状態に変えていく。何かを「できない」という状態から、その何かを「できる」という状態に変えていく。これまでやった事がない新しい何かをはじめ、それで何らかの価値を生み出すレベルにまで習熟する。

そのためには、やはりある程度の期間その新しい何かと向き合い、試行錯誤を重ね、磨き、慣らしていく事が大切になります。

これまで全くギターを弾いた事がない人が、「この人のギターはすごい…」と誰かを思わせるぐらいまでなるには、ギターを弾くという事そのものに時間を充てる事が必要になる様に。

自分にまつわる何らかの物事を変えたいと思っている時、自分の時間や労力をかけなくても、その何かが勝手に変わっていってくれるのならそれは楽で良いかもしれませんが、なかなかそうはいかない。それでは絶対に変わらないというわけではないとは思いますが、もしそれを狙うのだとしたら頼りになるのは運だけでしょう。

ただ、自分の時間も労力も限りがあるものですし、かつその使われ方も緩やかに固定されている場合がほとんどです(日常の中で自分が何気なくやっている事をじっと観察してみると、それが良く分かります)。だから、何かに習熟しようとするために自分の時間や労力をかけるという事は、これまで緩やかに固定されていた時間と労力の使い方も変えていくという事でもある。

ただ、その緩やかに固定されているという状態は少しやっかいもので、その状態は自分にとって思いの外心地いいものであり、落ち着けるもの。だから変えようとする時にどこか抵抗を感じてしまう事も多いのです。その状態を変えられないわけではありませんが、そうするためには、その心地よさを手放すには、それ相応の理由が必要になってくる。

コーチングにおいて最も重要な事としてゴールを定める事があります。そしてなぜ重要かという事の一つは、上の緩やかに固定されている今の状態を変える理由となるものがゴールだからです。

より正確に言うとそのゴールへの強い思いが、「こうなるんだ」「これをやるんだ」という強い情動が、緩やかに固定されている状態への心地よさを上回るから、時間や労力の使い方を変えようとする。これまで何となくやっていた事をやめ、ゴールに必要な物事に向き合い、試行錯誤を重ね、磨こうとする事を厭わなくなる。

自分の抱くゴール。そしてそのゴールへの強い思い。自分に関わる様々な物事の状態をもっとより良いものへと変えていこうとする時に、それが拠り所となり起点になっていくのです。

 

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