今現在の自分のままではとても達成できそうにないけれど、でもそれを達成したいと迷いなく思える。コーチングを実践する中でゴールを定める時は、この約束事を踏まえゴールは何だろうかと考えていきます。

そしてこの事について、「それはつまり現在の自分自身を否定するという事なのでしょうか?」といったご質問を頂く事があります。『今現在の自分のままではとても達成できそうにない』という部分から、おそらくその様な疑問を感じられるんじゃないかと思います。

これについては様々な考え方があり、何が正解で何が間違いという事があるわけではないと思います。その上でご質問にお答えするのであれば、「ご自身が納得できる方で捉えてもらって大丈夫です。ただ私個人の考えとしては、今の自分も肯定していく方がおすすめです」となります。

コーチングで自分を変えていく時に行っていく事をシンプルに考えると、まずゴールを定め、ゴールを達成している自分の臨場感を高め、高いエフィカシーを維持し、その結果として出てくるエネルギーをうまく使ってゴール側の自分と現在の自分の「差分」を埋める行動を起こしていく、という事を行なっていきます。

その時、今の自分を肯定していたとしても、もしくはその逆だったとしても、どちらであっても上記の内容は行なっていく事ができます。「俺ならもっとできる」と自分を肯定する感覚も、「今の自分のままじゃいけない」と現状を否定する感覚も、どちらも上記の内容を促す様に働き得るんですね。

ですので、「ご自身が納得できる方で捉えてもらって大丈夫です」というお答えになります。現状の外にゴールを設定し、臨場感を高め、高いエフィカシーでゴールへ向けて行動していく、といった事ができているのならどちらでもOKなのです。

その時、どちらで捉えるか、どちらが納得しやすいかというのは、その時の自分の物事の見方や考え方、価値基準や判断基準、コーチングの言葉で言うブリーフシステムに左右されると言えます。今の自分を「俺ならもっとできる」と捉えるのも「今の自分のままじゃいけない」と捉えるのも、今の自分をどの様な基準で評価したかの違いとして生じたものだからです。ですのでブリーフシステムが変われば、これまで否定的に捉えていたのが肯定的に捉えられる様になった、という事も十分に起こる。

「今の自分を肯定するか、それとも否定するか」という二項対立に見えますが、一つ抽象度を上げれば同じだと言えます。ですのでそこで立ち止まるのではなく、ゴールから見てそれをどの様に使っていき、どの様に機能させていくが大切ですね。

そして私個人の考えとしてお伝えするのであれば、はじめは「今の自分のままじゃいけない」という感覚であったとしても、徐々に「俺ならもっとできる」という感覚に切り替えていくのが良いのではないかと思っています。理由は様々な観点から言えますが、「今の自分のままじゃいけない」という感覚はどこか強迫的で余裕がなく、その状態を長く続ける事は精神衛生上あまり良いとは言えないからです。

ただ、上に書いた様に、自分のブリーフシステムが変わればどの様に捉えるかはいくらでも変わります。そしてコーチングを実践していく事によって、結果としてより肯定ベースのブリーフシステムに変わっていく事にもなりますので、おそらく自然と今の自分も肯定できる様にもなっていくはずです。

 

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